子供の頃はヒーローになりたかった。時間が経ったらいろいろわかりますね。こんなしょうがない大人になりました。どうにも、ごちゃまぜなかんじで勝手に人生過ごしますわ。 とにかく回収されるまでが生涯です。骨の残る破棄物編集所へようこそ。
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生きるって何なのか?
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(優人)
みーんみーんみーん。
窓が湿っている気がした。
カルピスを一口すする少年の背は少しだけ曲がっていた。
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(月)
映画、かな?
人だかりをみやって、疑問にふんと鼻を鳴らしてみる。
意味なんかない。
学生が永遠に終わらなければいいのに。
あぁ、なんだか意味なんかない、人生。
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物理室の存在意義を考えながら電車を降りた。
市電は今日もかわらず同じ時刻に僕を連れてきた。
今日も明日も、変わらず同じ時刻にここにくるんだろうか。
僕の人生も?
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(正尚)
右手ではさみを握って、刃を包み込んでみる。
小さい頃はさみの刃は両刃のナイフだと思ってた。
人に刃を向けては渡さないのよ、と叱責されて刃を自分の身体に向けて握る。僕には刃を向けてもいいの?きけなかったふしぎ。
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(火)
幻聴よ、と母がいう。
うちにはね、犬はいても猫はいないのよ。うそだ、と僕は言えなかった。ダンボールにかこっていた生命をそっと家の外へと連れ出した。
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(はるか)
まつげが黒い人ばかりなのにね。白い頭のおじさんやおばさんがいるよ。茶色や金色のお姉さんやお兄さんがいるよ。どうして?
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(水)
課題宿題、出すのは学校の先生だった。
課題、宿題、大きくなったら自分で探すんだっておにいちゃんがいいったんだよ。いとこのまいこが笑ってそういった。
(麻衣子)
今日はドッジボールをしました。私は花田君がすきです。でも花田くんはおまえのことなんかきらい!といってボールを私によこしてくれました。わたしはそのボールを花田くんとは逆の方向へ転がしました。
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(木)
飼育小屋のうさぎが白くてふわふわです。ふわふわのたまごやきはおいしいですが、ふわふわのうさぎはおいしくないです。でもふわふわだからみんながうさぎをよしよしします。おいしくないけど、
みんなうさぎさんのことがだいすきです。
(さとる)
女に負けた。
あきらめるなよ、と父ちゃんがいった。
なかない立派なおとなになりなさいといった。父ちゃんが昨日はないてたので、立派じゃない大人?ってきいたらそうだなといってちょっぴりわらった。おれもあとでこっそりないてしまった。
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(金)
林檎をかじるのが好きみたいだから、ほらよと地面に林檎を転がしておいたら、姉ちゃんがこら!とどなってポカリと頭をぶった。ねえちゃんはネズミがきらいだから、おれにもいじわるなんだ。
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